ケイ素で骨の柔軟性を手に入れる!

骨密度と骨質

読者の皆さんは骨と聞くとまず何をイメージしますか?おそらくカルシウムやそれを摂取するために牛乳をイメージされると思います。実際に骨の構成を見てみるとカルシウムや塩などの無機物が70%を占めており、その中でもカルシウムは多く含まれています。

そしてこのカルシウムが少なくなると、骨粗鬆症という骨密度が低下し、骨が弱くなる病気を引き起こしてしまいます。

それを改善するために、サプリメント、乳製品、小松菜といったカルシウムを多く含む食品を摂取したりする方もいます。また投稿者は日本スポーツ協会公認水泳教師でインストラクターとして、踵鳴らし運動を高齢者向けのレッスンで行なっています。これは踵に衝撃を加える運動を行ない、骨の形成に関わるオステオカルシンというホルモンを分泌させることによって骨粗鬆症を予防・改善する運動です。(行い方等質問は、問い合わせフォームまでお願いします)

このようなことを行なって骨密度が上がった方はいらっしゃると思いますが、ただ硬いだけの骨は、ほんのちょっとした衝撃でポキっと折れてしまいます。例えば、枯れ枝はいくら密度があってもすぐに折れてしまいますが、みずみずしい枝は柔軟性があるため、細くても中々パキッと折れにくいのと同じように、カルシウムだけとって硬いだけではなく、柔軟性のある骨質にすることが重要です。

 

柔軟性のある骨にするために

では柔軟性があり、尚且つ強い骨を作るために何が必要なのでしょうか?それは、“ケイ素”です。

「ケイ素と骨はどんな関係があるのだろう?」と考える方はとても多いと思います。私自身初めはそのように考えていました。

しかしその関わりのある研究として、アメリカのフラミンガムという地方都市の住民を対象にした、通称“フラミンガム研究”と呼ばれるものがあります。

その研究によると、閉経前の女性と男性は、ケイ素摂取量が多いほど大腿骨頸部の骨密度が高いことが明らかになり、摂取が少ない被験者と比べて10%近く高い結果となりました。ですからケイ素は骨を生成する上でとても重要な物質だということがわかります。

では、なぜ柔軟性のある骨を作る上でケイ素が必要なのでしょうか?

それは、骨のもう一つの主要な物質で、骨の柔軟性に不可欠である“コラーゲン”の合成を促進する材料だからです。このコラーゲンがどれほど重要かを鉄筋コンクリートのビルで例えてみると、コラーゲンが鉄骨でカルシウムがコンクリートです。ですからとっても密接な関係であることがわかります。そして、このコラーゲンとカルシウムを結びつけるのが、ケイ素なのです。

ですから、柔軟かつ強い骨を作るためにはカルシウムだけでなく、一緒にケイ素を摂取してください。それを行うのなら、骨のもう一つの主成分であるコラーゲンの合成が促進されます。さらにケイ素自身も骨とコラーゲンを結びつけるための接着剤的役割を果たしているため、柔軟で強い骨を手に入れるためにはケイ素の摂取がとても重要であると言えます。